『告白』 湊かなえ(著) ―双葉文庫―

どこが面白かったのかと考えると、
ある事件を、関係した人たちのそれぞれの視点から説明するのですが、それぞれの視点での考え方が良く出来ていて面白かった。
これは黒澤明監督の「羅生門」を思い出させるが、「羅生門」が上品な出来なのに対し「告白」はかなり下品に感じた。
理由は必要以上に多くの人がむごく死んでしまうところ。
死ぬのは最初の一人だけにしたとしても、この本の面白さはそれほど変わらないと思う。
そういう言うところは差し引いても、「告白」は面白かった。
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