『五輪書』 宮本武蔵・渡辺一郎校注 (岩波文庫)

宮本武蔵が末期に著した兵法書。かなり読みやすく編集され、注釈も至れり尽くせり。
兵法と言っても、この五輪書で言っていることは抽象的、心理的なことが多いため判りにくい様でもあるが、逆に人と刀で切り合う事のない私には有益であったように思う。
ともあれ、宮本武蔵の兵法の極意が460円で読めるのだから、読まないと損!?
(ちょっとだけ抜粋)
水の巻 - 兵法心持のこと
兵法の道において、心の持ちやうは、常の心に替わる事なかれ。常にも、兵法の時にも、少しもかはらずして、心を広く直にして、きつくひっぱらず、少しもたるまず、心のかたよらぬやうに、心をまん中におきて、心を静かにゆるがせて、其ゆるぎのせつなも、ゆるぎやまぬやうに、能々吟味すべし。静かなる時も心は静かならず、何とはやき時も心は少しもはやからず、心は体につれず、体は心につれず、心に用心して、身には用心せず、心のたらぬ事なくして、心を少しもあまらせず.......
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