『手紙』 東野圭吾(著) -文春文庫-

犯罪加害者の家族に視点を置いたもので、他にあまり無い視点と、東野圭吾氏らしい綿密に計算された構成と読みやすい文が売れた理由かな。
大きな犯罪は、その被害者の周囲だけでなく加害者の周囲の人も一生苦しめる。
その事実を東野氏が白昼の下に引きずり出してきた...。
しかし...
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『時生』 東野圭吾 (講談社文庫)

ちょっと感想:
東野圭吾と言う作家が面白そうなので、本屋で目に付いたものを読んでみた。
ん~、どうしても最初の期待が大きかった本は、今ひとつに感じることが多いように思う...
それは仕方ないか。
総合:7点 (10点満点) といったところかな。
不治の病で、まさに死を迎えよとする息子。その息子が死ぬ間際(?)、独身の頃の若い自分の父親に「生んでくれてありがとう」と伝えに行くストーリー。
確かに面白く、引き込まれ度も高いが...上の数行を読んだだけで感動できそうな気配を感じさせてくれる通りの内容。後は予定の紙数にあわせて肉付けし、最後に感動できる言葉をもってきて...。
確かに構成もよく出来ていて、この作者はうまいと思う。
しかし、例えば村上春樹なんかと比べても、踏み込みが甘いように思うのだが...。
期待が大きかったぶん、辛口になってしまいすみません。
この作者は、もっと他のも読んでみようと思う。