『静かな大地』 池澤夏樹(著) -朝日文庫-

アイヌのお話。
アイヌは自分たちの住む大地を「アイヌモシリ」と言った。
アイヌモシリとは「アイヌ(人間)の静かな大地」と言う意味になる。
その「静かな大地」が明治維新後、どのようにして和人に奪われていったか、どのような境遇にアイヌが見舞われたのか。
完全に忘れ去られないうちにと書かれたもののようだ。
北海道は景色が良くて好きだし、そこにもともとアイヌが住んでいた事も知っていたが、今までアイヌの事は考えた事がなかった.....
事実に基づいた物語も十分面白かった。
私たち和人の手や口の周りは、
今でもアイヌの血で汚れているのだろうか?
と考えると、沖縄を思い出す。
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