『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』 米原万里(著) -角川書店-
3つのお話
「リッツァの夢見た青空」
「嘘つきアーニャの真っ赤な真実」
「白い都のヤスミンカ」
どれも面白かった。
それぞれ、著者が少女時代をすごしたプラハのソビエト学校で、仲のよかった同級生にまつわるお話でノンフィクション。
ギリシャのリッツァ、ルーマニアのアーニャ、ユーゴスラビアのヤスミンカ。
無条件で故国を愛する彼女たちとの友情の物語。
といってもオトメチックな話ではなく、男性が読んでも十分面白い。
政治状況が厳しい国々だけに、歳をとってからの邂逅の場面は感動的だった。
あと、それぞれのタイトルが良い。
3つともフィクション作のようなタイトルだけど、話の内容の核心に近く、それでいてきれいにまとめている。
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『ロシアは今日も荒れ模様』 米原 万里 / 『独裁者たちへ (ひとくちレジスタンス459)』 名越健朗=編訳
私が小話好きになった原因の本2冊を紹介。
『ロシアは今日も荒れ模様』米原 万里
ちょっと感想:
ロシア語会議通訳者(著者)が見てきたソ連及びロシアを、面白おかしく紹介するエッセイです。
ロシア人とウォッカの関係や、ソ連社会主義体制について、面白い小話(アネクドートというらしい)をもとに紹介しています。
でてくるアネクドートはロシアで作られたもので、結構面白かったので少し紹介すると、
無人島にアメリカ人、フランス人、ロシア人の三人の男が漂着した。やがて神が現われ、 三人に言った。
「それぞれ二つだけ願いを言いなさい。私がかなえてあげよう」
アメリカ人「金をくれ。そして帰国させて欲しい」
フランス人「女が欲しい。それと帰国だ」
ロシア人 「ウォッカを一箱。二つ目は飲み仲間だ。そうだあの二人を呼び戻してくれ」
共産主義は科学だそうだが、少なくとも自然科学ではないね。自然科学なら、人間に試す前に動物実験をやるからね。
問い: ソ連社会主義憲法とアメリカの憲法との違いは何か?
答え: どちらの憲法も言論の自由を保障しているが、アメリカの憲法は発言した後の自由も保障している。

『ロシアは今日も荒れ模様』米原 万里
ちょっと感想:
ロシア語会議通訳者(著者)が見てきたソ連及びロシアを、面白おかしく紹介するエッセイです。
ロシア人とウォッカの関係や、ソ連社会主義体制について、面白い小話(アネクドートというらしい)をもとに紹介しています。
でてくるアネクドートはロシアで作られたもので、結構面白かったので少し紹介すると、
無人島にアメリカ人、フランス人、ロシア人の三人の男が漂着した。やがて神が現われ、 三人に言った。
「それぞれ二つだけ願いを言いなさい。私がかなえてあげよう」
アメリカ人「金をくれ。そして帰国させて欲しい」
フランス人「女が欲しい。それと帰国だ」
ロシア人 「ウォッカを一箱。二つ目は飲み仲間だ。そうだあの二人を呼び戻してくれ」
共産主義は科学だそうだが、少なくとも自然科学ではないね。自然科学なら、人間に試す前に動物実験をやるからね。
問い: ソ連社会主義憲法とアメリカの憲法との違いは何か?
答え: どちらの憲法も言論の自由を保障しているが、アメリカの憲法は発言した後の自由も保障している。