『人とこの世界』 開高 健(著) -ちくま文庫-

非常に面白かった。
しかしこの本、読み終わるのに半年ほどかかってしまった。
本の中で面白そうな作家や、その著書がいっぱい出てくるので、ついつい中断し、そちらを読んで、やっとこちらに戻ってくると、また面白そうな本のタイトルが...
それで半年ほどかかってしまった。
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『悪食コレクション - あるいは“食”としての文化人類学』 村上紀史郎 (編) -芳賀書店-
悪食、ゲテモノ食い、いかもの食い.....
これらについて、まじめに賛美(?)する人たちの文を集めたもの。
筒井康隆、石毛直道、周達生、梅谷献二、渡辺弘之、中野不二男、三橋淳、村上紀史郎、篠永哲+林晃史、伊谷純一郎、開高健、北大路魯山人、畑正憲
彼ら曰く、現代人は偏食のし過ぎであるらしい。
昔はもっと色々なものを食べていたはずで、今では食べなくなったものの中には非常に美味しいものもあるのではないか..今では一般的に食べられていないものは、美味しくないから食べなくなったものもあるが、本当は美味しいんだけど手に入りにくいから食べなくなったものもあるのではないか!? と言う事であるらしい。
その中で、読んでてこれは美味しそうだなと思ったものをあげてみますと...
これらについて、まじめに賛美(?)する人たちの文を集めたもの。
筒井康隆、石毛直道、周達生、梅谷献二、渡辺弘之、中野不二男、三橋淳、村上紀史郎、篠永哲+林晃史、伊谷純一郎、開高健、北大路魯山人、畑正憲
彼ら曰く、現代人は偏食のし過ぎであるらしい。
昔はもっと色々なものを食べていたはずで、今では食べなくなったものの中には非常に美味しいものもあるのではないか..今では一般的に食べられていないものは、美味しくないから食べなくなったものもあるが、本当は美味しいんだけど手に入りにくいから食べなくなったものもあるのではないか!? と言う事であるらしい。
その中で、読んでてこれは美味しそうだなと思ったものをあげてみますと...
『開高健のいる風景』 菊谷匡祐(著) -集英社-

初めて会ったと書いてある昭和32年からの、いろいろな事が書かれてある。
各章のタイトルを羅列すれば以下の通り。
酒、食、妻、多才、死生、闇、寓話、呪文、釣り、夏、女、玉、美食、独居、旅、謎、病、死
『私の釣魚大全』 開高 健(著) ―文春文庫―

でもこの本は面白かった。
こんな魚がいて、こんな釣り方があって、こんな人がいた。と言うような事が色々面白く書いてある。
一つ目に付いたのは、餌を使って釣るのは乞食の釣り...と書いてあった事。
今日の言葉: 殿、人生は具体的ですぞ
「殿、人生は具体的ですぞ」
『日本人の遊び場 -開高健ルポルタージュ選集- 』 開高健(著) -光文社文庫-

1963年に週刊朝日に連載されたルポで、当時の「日本人の遊び場」としての娯楽施設が開高氏独特の文体で紹介されていて面白い。
紹介されているのは、目次から...
・ ボウリング場
・ 食いだおれ
・ パチンコ・ホール
・ マンモス・プール
・ テクニランド
・ ナイター釣堀
・ 軽井沢
・ 湘南の海岸
・ ナイター映画
・ 磐梯高原
・ 浅草木馬館
・ 阿波踊り
・ ヘルスセンター
『サイゴンの十字架 開高健ルポルタージュ選集』 開高健(著) -光文社文庫-

『声の狩人』
『過去と未来の国々 ―中国と東欧―』
シリーズがまだ続くと楽しみが増えるのだが...。
今回は和平調停後のベトナム。
光文社文庫ではないが、『輝ける闇』の3年後となるので、その続編として読んでも面白い。
印象に残った言葉は、
『過去と未来の国々 ―中国と東欧―』 開高健(著) -光文社文庫-

面白かった。
これはちょうど国内が安保闘争の真っ只中での訪問。
読んで最初に驚くのは、当時の中国の(政治的に演出された)世論は、「偉大日本人民万歳」であったことだ。
これはどういう事かというと、基礎部分に「反米」があり、安保闘争により反米/離米の意思を示した日本人を好感し応援するものだった。
現在の中国での反日感情の説明でよく聞かれる例が「中国共産党は反日/抗日をその出発点としているので、中国共産党がある限り、中国は反日であり続ける」というものだが、そうとは限らないようだ。実利によりどのようにも変化するのだろう。
思ったのは、中国は民族的に絶対悪の存在が必要で、1960年前後はそれが米国、現在は日本なのだろうと言う事。
『輝ける闇』 開高健(著) -新潮文庫-

熱帯、密林、ねっとりした空気、アメリカ人、べトナム人、日本人、銃-その引き金の本質、女性、貧困、恐怖、信頼関係、人間の本質、そして、まざまざとした戦争の姿が描かれている。
『嘔吐』J‐P・サルトル(著), 白井 浩司(訳) -人文書院-

それで読もうと思ったが、本屋で見てみると、あまりに退屈そうな本で、とても最後まで読めるような気がしなかった。
多分最後まで読めない本に2000円はちょっと高いなと思い、図書館で借りてきた。
いざ読み始めると、予想に反し、かなり面白かった。