『神とともに行け[2] チンギス・ハーンへの旅』 撮影-高橋昇 (集英社)

実は...と言うほどでもないですが、写真集も好きです。
その中から1つオススメ。
これは開高健が亡くなってから、高橋氏が出したもので、冒頭に「時間と空間を越え、今や神とともにモンゴルの蒼天に存在する、故開高健先生にこの一冊を捧げます」とある。
この本は、写真が良い、そして、間に入る文章も良い。
時々出してきて、眺めて気持ちが良い本です。
写真は紹介できないですが、モンゴルの人のポートレートがなんとも良い。
文章の間に、小さな字でモンゴルの諺と思われるものがたくさんあり、これも良かったので幾つか紹介。
● 人は悪くてもしきたりをもつのがいい、馬は悪くてもクツワがあるのがいい。
● 気まぐれな馬に乗れば狩の途中で後悔し、嫁った妻が合わなければ死ぬまで後悔する。
● 考えは月とともに、出発は太陽とともに。
● 金持ちは家畜の奴隷、貧乏人は人の奴隷。
● 人は自分の欠点を知らない、ラクダは自分のそりかえっているのを知らない。
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