『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』 米原万里(著) -角川書店-
3つのお話
「リッツァの夢見た青空」
「嘘つきアーニャの真っ赤な真実」
「白い都のヤスミンカ」
どれも面白かった。
それぞれ、著者が少女時代をすごしたプラハのソビエト学校で、仲のよかった同級生にまつわるお話でノンフィクション。
ギリシャのリッツァ、ルーマニアのアーニャ、ユーゴスラビアのヤスミンカ。
無条件で故国を愛する彼女たちとの友情の物語。
といってもオトメチックな話ではなく、男性が読んでも十分面白い。
政治状況が厳しい国々だけに、歳をとってからの邂逅の場面は感動的だった。
あと、それぞれのタイトルが良い。
3つともフィクション作のようなタイトルだけど、話の内容の核心に近く、それでいてきれいにまとめている。
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