「つくばね大会」の反省
※ 書くつもりはなかったがアンケートに書いたので...
皆さん色々な反省を出したり、取りまとめたりして、「つくばね事故」を今後に生かそうとされており、特に私が何か言う必要も無いと思っていたが、昨日大会役員側から参加選手へのアンケート依頼があり、それを書くにあたって少し考えたので、ここでも...
まず私は幸い「その時」飛んでいませんでした。
気象変化に先見の明があったわけでなく、単に右手首が痛くて、本当は大会はキャンセルしようかと思ってもいたが、ずるずる来てしまい、それでも初日の右旋回指定は右手首が痛くて右ターンに不安が合ったので、テイクオフ前がすいてからのんびり飛ばしてもらおうとテイクオフを遅らせていました。
なので上空での感想は無いので、少し違った角度から振り返ってみたいと思います。
■ 捜索
当日夜、捜索隊として相当数の選手が山に入ったがかなり危険だったと思う。
行方不明選手を知る一個人としては、なんとか少しの手がかりをもとに探してあげたいと思う。
しかし二次遭難の危険がかなりあった。危険は少しでもだめと言っているのではなく、「どこまでの危険が許容できるか」を、「そこを探せばどの程度の可能性があるか」と比較して冷静に判断できる体制が必要だと思う。
また、明るくなってヘリさえ飛べばすぐに見つかるだろうと思っていたが、尾根線には雲がかかり、捜索する範囲も限られ期待ほどの効果が無いことを思い知った。実際に発見された場所もヘリで捜索していない場所だった。
また携帯電話の電波での位置特定も山間部ではかなりの広範囲になってしまい、これも期待ほどのものではないことがわかった。
ベストな解決手段は、自動的に一定時間ごとに選手の位置情報を選手側から発信するか、必要なときに本部側から選手側の何らかの機械に位置情報をとりにいける仕組み。次はパラグライダーの大会では実現されていると聞く、選手側無線発信時に位置情報を電波に乗せる仕組み。
■ マスコミ対応
混乱している中では難しいが、マスコミへの対応窓口は一つにすべきだと思う。
私の見ている限り、今回はインタビューされるままに選手がそれぞれ答えていたが、ひょっとすると大会役員のマスコミへの回答内容と食い違いがあるかもしれない。
どんな個人や組織にも「本音と建前」があり、我々選手は大会役員を助ける立場にある。
と考えれば、インタビューされた時は「混乱していて良くわかりませんので大会役員に聞いてもらえないか」等と答え、一言二言答える必要に迫られても、具体的なことは言わない方が良いと思った。これは次年度以降の大会運営や、他の大会運営に影響があると思う。マスコミはインタビュワーの感触と、局での編集者の考えは別なので、万が一編集者が「大会危険視/ハング危険視」の立場に立つと、インタビューの編集次第で視聴者にどんな印象でも自由に与えることが出来るので、よほどの慎重性が要求されると思う。
付け加えればハング関係者以外も参照可能な方法での情報共有にも再考の余地があると思う。(難しい問題ですが...)
■ 最後に
今回は最悪の状況を心配したが、とにかく無事発見されよかった。
あの怪我で、あの場所まで自分で出てきたM君はすごいと思う。
よくがんばって出てきてくれたと思う。
皆さん色々な反省を出したり、取りまとめたりして、「つくばね事故」を今後に生かそうとされており、特に私が何か言う必要も無いと思っていたが、昨日大会役員側から参加選手へのアンケート依頼があり、それを書くにあたって少し考えたので、ここでも...
まず私は幸い「その時」飛んでいませんでした。
気象変化に先見の明があったわけでなく、単に右手首が痛くて、本当は大会はキャンセルしようかと思ってもいたが、ずるずる来てしまい、それでも初日の右旋回指定は右手首が痛くて右ターンに不安が合ったので、テイクオフ前がすいてからのんびり飛ばしてもらおうとテイクオフを遅らせていました。
なので上空での感想は無いので、少し違った角度から振り返ってみたいと思います。
■ 捜索
当日夜、捜索隊として相当数の選手が山に入ったがかなり危険だったと思う。
行方不明選手を知る一個人としては、なんとか少しの手がかりをもとに探してあげたいと思う。
しかし二次遭難の危険がかなりあった。危険は少しでもだめと言っているのではなく、「どこまでの危険が許容できるか」を、「そこを探せばどの程度の可能性があるか」と比較して冷静に判断できる体制が必要だと思う。
また、明るくなってヘリさえ飛べばすぐに見つかるだろうと思っていたが、尾根線には雲がかかり、捜索する範囲も限られ期待ほどの効果が無いことを思い知った。実際に発見された場所もヘリで捜索していない場所だった。
また携帯電話の電波での位置特定も山間部ではかなりの広範囲になってしまい、これも期待ほどのものではないことがわかった。
ベストな解決手段は、自動的に一定時間ごとに選手の位置情報を選手側から発信するか、必要なときに本部側から選手側の何らかの機械に位置情報をとりにいける仕組み。次はパラグライダーの大会では実現されていると聞く、選手側無線発信時に位置情報を電波に乗せる仕組み。
■ マスコミ対応
混乱している中では難しいが、マスコミへの対応窓口は一つにすべきだと思う。
私の見ている限り、今回はインタビューされるままに選手がそれぞれ答えていたが、ひょっとすると大会役員のマスコミへの回答内容と食い違いがあるかもしれない。
どんな個人や組織にも「本音と建前」があり、我々選手は大会役員を助ける立場にある。
と考えれば、インタビューされた時は「混乱していて良くわかりませんので大会役員に聞いてもらえないか」等と答え、一言二言答える必要に迫られても、具体的なことは言わない方が良いと思った。これは次年度以降の大会運営や、他の大会運営に影響があると思う。マスコミはインタビュワーの感触と、局での編集者の考えは別なので、万が一編集者が「大会危険視/ハング危険視」の立場に立つと、インタビューの編集次第で視聴者にどんな印象でも自由に与えることが出来るので、よほどの慎重性が要求されると思う。
付け加えればハング関係者以外も参照可能な方法での情報共有にも再考の余地があると思う。(難しい問題ですが...)
■ 最後に
今回は最悪の状況を心配したが、とにかく無事発見されよかった。
あの怪我で、あの場所まで自分で出てきたM君はすごいと思う。
よくがんばって出てきてくれたと思う。
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