『いま戦争と平和を語る』 半藤一利(著), 井上亮(編) ―日本経済新聞出版社―

なかなか面白かった。
日本で「戦争と平和」を考える時、「昭和」をどうとらえるかという事が問題になる。
そして太平洋戦争をどう考えるかと言うことが問われる。
この『いま戦争と平和を語る』を読んでわかったのだけれど、
「太平洋戦争についてどのような考えを持っていますか?」
と聞かれて、きちんと話が出来る人はかなり少ないと言うこと。
少なくとも私は答えられない。
そーいえば、実際に答えられなかったことがあった。
サイクリング中、パンツ2丁で自転車を漕ぐおじさんに会った事がある。何も着ずパンツだけなんだけど、なぜかパンツは2枚重ねだった。
汚れてきたら内側と外側を入れ替えたりするのだろうか。
自分で試したことはないが1枚のパンツは4日はけると聞いたことがある。前後入れ替えXひっくりかえして表裏。これで4回。
二枚重ねと言うことは.....
すみません少し脱線しました。
場所はポーランドのバルト海沿い。そのパンツおじさんはワルシャワで英語教師をしていると言っていた。
そのパンツおじさんから聞かれた。
パンツおじさん「日本はドイツと組んで戦争をしたけど、君はそのことについてどう考えてるんや?」
※ 私の貧弱な英語力でどこまで正しく聞けたかわからないが、多分こう聞かれたと思う。
私(そんなん日本語で聞かれても答えられへんのに英語で答えられるわけないやろ!しかもポーランドの人に...)と思いながら
私「それは難しい問題やね~」
とだけ答えた。
そのときの話は面白いので、今度「旅の思いでシリーズ」として紹介します。
それで話を戻すと、そのような場合私以外の人でも、ほとんどの日本人はうまく答えられないんじゃないかと思う。
この本では、「戦後日本人は太平洋戦争のことを、出来れば無かった事として考えないようにしてきた..云々...」なるほどそうかもしれない。
ここをちゃんと考えて来てなかったので、中国や韓国に対してどう対応したらいいのかよくわからなくなっているのだと思う。
一部には、ちゃんと考えのある人もいるのだろうが、ある方向性に対して国民的合意がある..というものが無いのでどうしようもない..という状況か。
よし、では一度ちゃんと振り返ろう..と思っても、実際は難しいですよねー。
友人との雑談時や職場の飲み会なんかで、
「関ヶ原のね、小早川なんですけどね...」
と話し始めても、まぁ、「あぁ歴史が好きな人なんだな」と思われる程度で、その内容が面白くなければ、普通の「面白くない話をいつもする、隣に座るとちょっと困った人」と思われる程度。
しかし同じ戦の話でも
「三国同盟したじゃないですか。あの時にね..」とか
「いやあのガダルカナルがね..」とか
「昭和天皇のね、戦争責任についてね、やっぱりね..」
とか話し出すと、これはもう、かなり危ない人になってしまう。
時代が違うと言われるかもしれないが、
「イラク戦争でね、けっきょく大量破壊兵器って無かったじゃないですか、あれってね...」
と話しても、「何が言いたいのか?」と警戒はされるかもしれないが、上の太平洋戦争の話をはじめる危ない人とはかなり印象が違う。
#少し脱線するが、この本の中で、「イラク戦争」を「東京裁判」と同じ論理で裁くと、ブッシュは「人道に対する罪」でA級だと言っていた。
と、ここまで書いて考えがまとまらなくなってきたので、今回はここまで...すみません。
コメント
それはうれしいですね。
またゆっくり話しましょう。
またゆっくり話しましょう。
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この手の話をまっとうにぶつけられる
数少ない友人が余興さんです(笑